胸膜癒着術(きょうまくゆちゃくじゅつ)とは!?
僕が気胸になった時の治療方法というのは、胸腔ドレナージを5回、胸腔鏡手術(内視鏡)を2回体験しています。
しかし気胸の治療方法としては胸膜癒着術(きょうまくゆちゃくじゅつ)というモノが存在するんですよ。
<胸膜癒着術(きょうまくゆちゃくじゅつ)とは>
肺と胸郭(きょうかく)を癒着させることで、空気がもれるのを防止する治療法。
きょうまく??
きょうかく??
ゆちゃく??
なにやら聞きなれない難しい言葉ですが、癒着(ゆちゃく)は何となく聞いた事がありませんか?
<癒着とは>
”癒着(ゆちゃく)とは炎症により、本来離れているべき組織同士が臓器・組織面がくっついてしまうこと”
何らかの原因で本来別々のモノがくっ付いてしまう事を癒着と言うのですが、
もしかしたら皆さんはコチラの表現の方が分かり安いんじゃなかと思う。
<癒着の比喩的表現>
”企業や政界などにおいて、本来距離を置くべき存在であるものが、好ましくない状態で強く結び付いていることを、批判的に「癒着」と呼ぶ”
選挙の時期になると組織票なるモノがあって、友達とかから「後援会の事で会社から頼まれて・・・・これ書いてくれない?」的なお願いとかありますよね。
ボクとしてはそっちの印象が強いのですが、「癒着」とはもともと医療面の言葉だったんですね。
そしてこの胸膜癒着術(きょうまくゆちゃくじゅつ)って一体どんな治療方法なの!?って事を素人なりに勉強してみました。
胸膜癒着術の治療方法
胸膜癒着術の治療方法ですが、胸腔ドレナージ、胸腔鏡手術(内視鏡)とは全く違う治療、手術内容って感じです。
- 胸腔ドレナージ ⇒ 漏れた空気を抜いて自然治癒
- 胸腔鏡手術 ⇒ 破れやすいブレブの摘出手術
- 胸膜癒着術 ⇒ 破れやすい部分のすき間を埋める治療
胸膜癒着術はブレブ(ブラ)自体を取り除く治療法ではなく、破れやすい部分があるならそこを胸郭(きょうかく)にくっ付けちゃえ!!っていうのが胸膜癒着術です。
イメージとしてはこんな感じだと思います。
肺の上部にブレブがあって、そこが割れて気胸になってしまう。
そこで管から薬を投入して胸膜を炎症させ化学的に癒着させるとの事です。
胸膜癒着術の大体のイメージはこんな感じだと思います。
破れてそこから空気が抜けるなら、空気が漏れる隙間をなくすことで肺が縮まないようにします。
確かにしっかり癒着していれば破れる事は無さそうな治療法のような気がします。
しかし僕はこの胸膜癒着術を勧められた事は一度もないです。
胸腔ドレナージで様子を見るか、何度も再発するなら胸腔鏡手術でブラを切除するかの2択でした。
というより、入院してる時のイメージでは”癒着”ってあまり良いイメージが無いんですよね。
どちらかというと医者が癒着している状態を嫌がっているように感じました。
しかし、肺が癒着している場合は手術出来ない可能性があります。
・・・・・的な事を言われた記憶がある。
確かに肺が癒着している場合は、ブレブを摘出するのは無理なので医者は嫌がりますよね。
なのでこの胸膜癒着術のデメリットとしては、一度胸膜を完全に癒着させてしまうと、もう手術ができないという点にあると思います。
この先肺にどんな病気になるのか分からないのに、癒着させた事で手術を受けられないと言う状況になるのなら正直この癒着させる方法は個人的に嫌ですね・・・。
そして胸膜癒着術を実際に受けた体験者の記事を拝見したんですが、人によってですがかなり痛いらしい。
何らかの理由で胸腔鏡手術が受けられない、ドレーン刺したけどなかなか穴が塞がらない・・・そんな時に選択する治療法なのか?
実際に体験した訳では無いのですが、個人的にはあまり選択したくない治療法だなと思いました。
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